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藻場再生事業の会議!

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本日は夜6時半より、北浦で地元の漁師さん・漁協・行政と一緒の藻場再生事業の会議があり、出席してました。
全国的にそうですが、ウニが異常繁殖していることで、藻場がまったくなくなる”磯焼け”状態が地元でも起こっていて、漁業が盛んな延岡は、これはとても深刻です。
ウニは多くなりすぎて生態が変化し始めているし、藻場を作るために海草を移植する事業をやると、ウニが寄ってたかって食い荒らし、結果的に養殖のエサやり状態になってしまっているそうです。
もちろん、一番被害を受けている漁師さんは、「どうやったら昔のような豊かな海に戻るのか??」皆真剣です。

レジャーダイバーさんの中には、「海中にお邪魔させてもらっている私たちは、ウニだけを駆除するのは可愛そう・・・」と、ご批判をされる方もいると思います。
でも、バランスが壊れているのは戻さねば、このままだと完全に藻場がなくなってしまい、魚や他の生物たちの産卵場所がなくなってしまうし、ワカメやヒジキのような食用になっている海草も消滅し値が高騰してしまいます。
もちろんウニも食用ですが、海草を食べるウニにとって、今現在は餌の量に対して食べに来るウニの量が多すぎる為に、まともに食事にありつけず、中身のはいっていない”売れないウニ”ばかりとなっていることで、さらにウニを取って生計を立てている漁師すら減っているので、まさに悪循環を繰り返している・・・というここ数年です。

海草は光合成をするし、大きな生態系を持つ海中にとって貴重で大切な存在です。
もちろん、ウニも大切ですが一度壊れたバランスを戻すのに、自然の力や成り行きに任せたままだと、日本の水産業は低迷する一方で、生鮮食料は減り、輸入ものばかりに頼るしかなくなるかもしれませんから、どこかで割り切ってやるしかないだと、私も思っています。

同じく天神にもウニが大量発生しているので、生態が変わってきたウニを中心に潰したりしていますが、チョコチョコやっていても全く意味がないらしく、「場所を決めて徹底的にやらないと藻場は再生しない!」との専門家の意見もあり、今年より北浦エリアで5ヵ年を使い、各年毎に場所を指定し「ウニ駆除」を徹底的にやって藻場を復活させる事業がスタートするのです。
続いて、浦城エリアでもこの藻場再生のためのウニ駆除事業が始まりますので、これにより、以前のようなバランスが整った豊かな海中に、再度戻せることを期待したいですね!


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