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2007年01月28日
アオリイカ!
■生物名: アオリイカ(ジンドウイカ科)
■発見したポイント: 天神(全般)
■発見した日: 2007年1月28日(日)
■発見者: STAFF 勝栄
■水中写真撮影者: 甲斐久志様
■撮影機材: ニコンF−80+NX−80ハウジング
■よく出現するポイント: 天神(全般)、パラダイスガーデン、高久浜、秘宝の根、オアシス、野坂
■探し方のコツ: ビギナーから発見できます。表層近くを浮遊しているので下ばかりでなく時々上を見ましょう。
■生物に関するうんちく: 『居酒屋さんなどでは「水イカ」とも呼ばれているアオリイカは食用としても大人気のイカの仲間です。特に県北(北浦産)のアオリイカは今ではブランドなり高価で取引されるほど、肉厚で上質だとか・・・。だって刺身で食べると最高にうまいですものね(笑) 天神では一年中見れますが特に秋から冬の間は大きな個体が群れとなってる姿を頻繁に目撃します。延岡は各ポイントでも見れますが、特に天神ならエントリーエリアから魚礁周辺までで高確率で会えますよ。魚とは違った風貌で海中を浮遊しているアオリイカは場所や状況に合わせて体色を透明や黒、そして斑模様などに変え、体型も変えたりして変幻自在です。しかも狩りの名手です。今の冬の間はイシモチ類やマアジ、キビナゴの群れを狙って捕食シーンも見れる可能性が高いのですが、そのバトルはかなりの迫力です。しかも群れで獲物を囲み、四方八方から連続でアタックします。イカの足は10本ありますが、捕食の時にだけ使う2本の足はゴムのように伸びて、鞭のようにしなり獲物を捕まえます。この時期は見つけたらゆっくり近づき、じっくり観察して捕食シーンを狙うのも楽しいでしょう!またアオリイカの産卵シーズンは初夏から秋くらいまで続き、水底にある海草や魚網などに卵を産み付けます。この際、卵を産み付けるメスをかばう様に、オスが体色を変えながら周辺を威嚇してお産を見守っています。産み付けられた卵は白色で1袋に5〜9個卵が入っており、形はえんどう豆のようです。そして産み付けてから約1ヶ月〜1ヵ月半くらいすると、中の幼体たちが卵からハッチアウトしますが、産まれた直後から体色を変えたり、墨を吐いたりしますよ。幼体はとても可愛いです。初夏からはこの産卵シーンとハッチアウトを狙うと楽しいかも・・・。またアオリイカをじっくり観察したいのならナイトダイブがおススメ!イカはライトに寄って来る習性がある為、我々ダイバーのライトに寄ってきますので、かなり間近でじっくり観察できますよ。今年は魚だけでなくアオリイカもチェックしてみましょうね!』
※特に秋から冬の間は群れで登場しますがアオリイカの単体は一年中見れます!
※このように色や形を変幻自在に変えれます!
※これは天神で激写された釣りのルアーを間違えて捕食したシーン!
投稿者 nobemari : 15:36 | コメント (0) | トラックバック
2007年01月21日
ムカデミノウミウシ!
■生物名: ムカデミノウミウシ(トモエミノウミウシ科)
■発見したポイント: 秘宝の根
■発見した日: 2007年1月21日(日)
■発見者: STAFF 勝栄
■水中写真撮影者: STAFF 真由美
■撮影機材: Sea&Sea8000G+DX−8000Gハウジング
■よく出現するポイント: 秘宝の根、天神(鼻先)、沖の小島、船隠し、コーラルボミー
■探し方のコツ: 1月〜5月になると現れるウミウシなのでこの時季内は岩礁の上や水底を探してみましょう!色も派手なのでビギナーから発見できます。
■生物に関するうんちく: 『これからのシーズンはウミウシシーズン突入です。ウミウシファンは全国的、いや世界的にもふくれ上がっておりかなり膨大な数となっています。好き嫌いは極端となるウミウシ類ですが、中にはとてもカラフルだったり、可愛い形だったりして私も好きな海中生物のひとつです。ウミウシは貝の仲間で貝殻を背負っている種から背負っていないものまで様々です。貝の仲間ということもあるので、海草や藻の仲間が増えるこれからのシーズンに頻繁にみることになるのです。その中でも一際目立つし、綺麗な種類のこのムカデミノウミウシは人気のウミウシ!背中の蓑の部分が特に派手なのですぐに発見できます。いる場所により多少の色彩変異はあるものの、延岡では水色や紫色のものが多い気がします。しかも一匹発見するとその周辺にはたくさんいることもあり、秘宝の根や天神の鼻先ではこれからのシーズンいっぱい会えることでしょう。春濁りの時期はワイド系に走らず、こんなマクロ生物を狙うのも実に楽しいですよ。是非探してみてくださいね。』
投稿者 nobemari : 16:26 | コメント (0) | トラックバック
2007年01月15日
ギンガメアジ!
■生物名: ギンガメアジ(アジ科)
■発見したポイント: 天神(魚礁)
■発見した日: 2007年1月15日(月)
■発見者: STAFF 勝栄
■水中写真撮影者: STAFF 勝栄
■撮影機材: SeaSea 8000G(デジカメ)+ハウジング
■よく出現するポイント: 成魚は「島毛灯台下」、幼魚は天神、パールランド、沖の小島
■探し方のコツ: 上層近くににいてマダイのような形だけど尾びれがもっとシャープですばしっこい銀色の魚をよく観察!よくみるとエラの上部辺りに明瞭な黒点があり、尾びれの後縁が黒ずんでいればビンゴです。
■生物に関するうんちく: 『俗にいう回遊魚と呼ばれる魚達の中でも人気のギンガメアジ!回遊魚には大きく分けるとアジ科とサバ科がありますが、このギンガメアジはマアジやカンパチなどと同様のアジ科です。この回遊魚たちは海中のアスリートで、常に泳ぎ回っています。でないと死んでしまうからなんです。というのも泳ぎ回っていることで酸素を体内に取り込んでいて、止まると酸欠になっていくんです。海中のクリーニングステーションにて時折掃除をしてもらっているシーンを見かけますが、止まってクリーニングされている間に酸欠で苦しくなってきて黒ずんできている個体がいます。これは酸欠を表してしていると言われます。我慢できなくなると海中を一気に走りまくって酸素を取り入れるのです。また繁殖シーズンになると群れのの中に真っ黒な個体が混じってきます。これはオスを表します。延岡では成魚の群れをなかなかみることが出来ないので、これを見ることが出来ませんがツアー先でチェックしてみてくださいね。「銀色の魚はどれも一緒にみえてしまう・・・」というダイバーさんは多いと思いますが、ギンガメアジの見分け方はアジ科の中で唯一、鰓蓋の情報に明瞭な黒点があり、尾びれの後縁が黒ずんでいたらギンガメアジです。詳しくは魚の見分け方SPコースを受講してくださいね。地元で見れるのが嬉しいですよね。延岡ではこの他、ブリ、カスミアジ、シマアジなどもちょこちょこ出現しており、期間限定で秋頃にイトヒキアジやロウニンアジなどの南方系の回遊魚にも会えるチャンスがありますからチェックしてみてくださいね。PS:今度3月にはこの期間のみ浅場に上がってくるギンガメアジの大群を見に沖永良部島へ行きます。毎回海外かと思うほどの魚群にビックリしますよ。ギンガメアジの群れを狙うならこの時季の沖永良部がお勧めです。』
※今回は5匹の若魚たちが気持ち良さそうに泳いでました!
【ツアー先では・・・】
沖永良部島やパラオなどのツアー先では、体長40〜50cmの成魚が何百〜何千匹の大群で現れます。これだけの群れになるとマジに凄いです。本当に圧巻です!是非今年はこの群れに囲まれて見ませんか?
※’07正月パラオツアーにて
投稿者 nobemari : 15:34 | コメント (0) | トラックバック
2007年01月11日
ハダカハオコゼ!
◆前回のフリソデエビに続いて、またまた天神にはなんと「ハダカハオコゼ」が登場です!
■生物名: ハダカハオコゼ(フサカサゴ科)
■発見したポイント: 天神(魚礁近く)
■発見した日: 2007年1月11日(木)
■発見者: STAFF 真由美
■水中写真撮影者: STAFF 真由美
■撮影機材: SeaSea 8000G(デジカメ)+ハウジング
■よく出現するポイント: 沖の小島・船隠し・フラワーガーデンNo.1・高久浜
■探し方のコツ: 潮通しの良いサンゴ礁、サンゴ瓦礫、岩礁に生息し、サンゴや岩にチョコンと乗っていますので、まず形を覚え意識して探してみよう!場所も気に入ると暫らくはその周辺にいるので要チェックです!沖縄などのツアー先ではキンメモドキやスカシテンジクダイが群れた根の中によくいますので探してみましょう!
■生物に関するうんちく: 『英名でリーフフィッシュとも呼ばれていますが、葉っぱの意味で流れのままにゆらゆらと揺れていることの多い魚です。生息エリアは高知県以南、薩南、琉球列島などの温かい海を好むようですが、延岡でも沖のポイントでは度々登場していましたが、天神での登場は今回が初めてとあって皆大喜びです。真正面からみると実にユニークな魚でペラペラしていてまさに葉っぱのよう・・・。胸ビレが手の役目をし体を支え、移動中にもこの胸ビレを使っています。脱皮をするらしく、その繰り返しにより体色を変えるとも言われており、カラーバリエーションも豊富で、赤、黄、白、ピンク、そして茶色から緑に近い個体まで様々な体色が知られています。今回のはアイボリーのような薄黄色の個体でしたが、最も多いと言われている色です。ほぼ単体でいることが多いらしく今回も単体で発見!稀にペアでいますがその場合、体色がそれぞれ違うことが多いです。片方は地味なのに、もう片方は目立つ色をしていて、目立ちたくないのか目立ちたいのか・・・(笑)。 小型種ですが細くて小さな魚は食べてしまいます。目や顔つきが可愛い為、今では観賞用としても人気があり購入すると¥10000以上だとか・・・。是非、可愛い魚なのでいなくならない内に見てくださいね!』
※顔アップ写真!/PhotoBy 城戸典子様
【過去に延岡で見つかったハダカハオコゼ】
※フラワーガーデンNo.2にて/PhotoBy 甲斐久志様
チビちゃんもいました!
※沖の小島にて/PhotoBy 岩切大晋様
【'07.1 パラオにいたペア】
※黒とピンクの個体が同じ根にいました。
今現在(2/1)、ハダカハオコゼは見つかった場所に変わらずいますよ。ただサンゴの下の分かりにくい場所に隠れていますので、見たい方は当店スタッフにリクエストしてください!