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2006年05月31日

ミナミハコフグ幼魚

minamihakohugu_miho.JPG

■生物名: ミナミハコフグ(ハコフグ科)
■発見した日: 2006年5月31日(水)
■発見者: STAFF 勝栄
■発見したポイント: 天神(魚礁手前)
■水中写真撮影者: 黒木美穂様
■撮影機材: Sea&Sea750G+ハウジング
■よく出現するポイント: 天神、島毛全般、島浦島全般、ビックボミーなど
■探し方のコツ: 岩礁の隅間やサンゴ下などに良く隠れている。初夏くらいから姿をみるようになり、毎年同じ場所で発見することが多い。きっと新しい幼魚たちにとって、そこが最適な場所だからでしょう・・・。だから昨年見た場所周辺を探すと良い。もしくはナイトダイビング!
■生物に関するうんちく: 『ミナミハコフグは南方系の大人気フグ!延岡では毎年初夏くらいからたくさん見られますが、今年は早くも登場!とはいっても成魚より、顔や動きがあどけない幼魚に人気は集中していますが・・・(笑)。本当に一度見てファンになるダイバーが多いですよ。しかしフグと言えば美味!だけどトラフグを始め、皮や身に毒を持つものが多い中、このハコフグの仲間は硬い骨格を持つために外敵防御の為の毒は必要ないので持っていない。だから長崎の五島列島では郷土料理にもなっていて、そのまま火で炙って味噌とネギで食べるのですが、これがまた美味い!ここで美味しい魚と紹介すると、そんな目でしか見てくれない方が増えそうですがね(笑)。ナイトダイブではこのミナミハコフグなどがいっぱい見れます。特に就寝シーンや寝ボケシーンが面白く、簡単に捕まえることも可能です。もちろんミナミハコフグの幼魚の発見も多いです。見たい方はナイトダイブがおススメ!この他にこのハコフグの仲間には、コンゴウフグやシマウミスズメなどの角を持っているものや、おデコが出ているテングハコフグなどもいるので一緒に探してみてくださいね!』

【ミナミハコフグ幼魚特集】
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★こんな表情もするんですよ・・・↓
shin7.jpg
★こんなカラーバージョンもあります・・・↓
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※写真提供:中原伸様

投稿者 nobemari : 11:11 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月26日

クロダイ

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■生物名: クロダイ(タイ科)
■発見した日: 2006年5月26日(金)
■発見者: STAFF 勝栄
■発見したポイント: 天神(魚礁)
■水中写真撮影者: 中原伸様
■撮影機材: ソニーデジカメ+ハウジング
■よく出現するポイント: 天神、パールランド前、島毛フラワーガーデンなど
■探し方のコツ: 春先から初夏(3月〜7月)には天神のフロート近くや魚礁周辺にて大型サイズが出現するので要チェック!
■生物に関するうんちく: 『通称チヌとも呼ばれ、味と引きともに釣り人の間でも大人気の「クロダイ」!内湾や汽水域、沿岸の岩礁にて生息するチヌは春先から初夏にかけてが産卵期。だからなのか、3月くらいから天神のエントリーエリアやフロート近く、そして魚礁付近で数匹でいるのをよく目撃します。最近では魚礁のブロックエリアに大型のチヌ(体長60cm)が頻繁に出現し、クリーニングステーションでホンソメワケベラに掃除をしてもらっています。わりとダイバーに対し敏感に反応し逃げ出すチヌですが、コイツだけは堂々とした態度で逃げることもなくこちらを観察しています。チヌは産まれてからずっと雌雄同体で、その後雌に分化するそうです。ということはこの大きさは雌でまちがいないようですね。是非コイツがいなくなるまでに見てくださいね。』

投稿者 nobemari : 19:28 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月25日

サンゴタツ

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■生物名: サンゴタツ(ヨウジウオ科)
■発見した日: 2006年5月25日(木)
■発見者: STAFF 勝栄
■発見したポイント: 天神(砂地)
■水中写真撮影者: 中原伸様
■撮影機材: ソニーデジカメ+ハウジング
■よく出現するポイント: 天神、島毛フラワーガーデン、秘宝の根など
■探し方のコツ: 刺胞動物であるフトヤギやハナヤギ、もしくは砂底の海草などにシ尻尾を巻きつけて擬態している。形をしっかり覚えてそれらを探していけば場所を問わず見つかるかも・・・。
■生物に関するうんちく: 『過去には頻繁に出没していたタツノオトシゴの仲間!最近はなかなか発見例が少なくなっていただけに嬉しい!発見した後、図鑑で確認した際は「タカクラタツ」だぁ〜!と思っていましたが、魚類検索図鑑にてさらに詳しくチェックしていたら、背中にある黒点の有無や顎の長さ、そして全体の形などから「サンゴタツ」と判明しました。正直タツノオトシゴ類は雄雌でも若干体型なども違うし種類も豊富なので、写真ナシでは種別が本当に難しいことに気付きました。でもダイバーでなくても人気であるこのタツノオトシゴは、実はなんと「ヨウジウオ」の仲間!両方を見比べてみると、体型こそ違うものの顔を見ると、宮崎県北ではお馴染みの「ひょっとこ」系の顔をしていて大変ユニークで動きもコミカルな魚です。実際ダイビング中に発見しても確認が難しいですが、透明な背ビレと小さな胸ビレで泳いで移動しているのですよ。そしてこれらの仲間はなんと雄が卵を育てて、孵化させるんですよ!これは雌のなかで受精が終了した卵たちを雄の腹部の育児嚢という袋(カンガルーみたいな)に預け、その中で孵化するまで「妊夫さん」として育て、孵化する時には雄が腹筋トレーニングをするかのような動きで稚魚たちを放出します。過去に産まれたばかりの子供達を天神の鼻先で見たことがありますが、もちろん産まれたときからタツノオトシゴの形をしていて、とっても可愛いものでした。ヨウジウオも含め、これからが産卵シーズンとなりますので、是非探してみてくださいね。』

投稿者 nobemari : 18:46 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月21日

ヒラタエイ

hirataeiblog.JPG

■生物名: ヒラタエイ(ヒラタエイ科)
■発見した日: 2006年5月21日(日)
■発見者: STAFF 勝栄
■発見したポイント: 島浦島オアシス
■水中写真撮影者: STAFF 真由美
■撮影機材: Sea&Seaデジカメ8000G+ハウジング
■よく出現するポイント: 島浦島オアシス、パールランド前、天神、高久浜など
■探し方のコツ: 砂地にいる魚なので砂地を狙う!砂に潜っていることが多いので、砂地にある少し盛り上がっている場所やエイの形をしたくぼみを探して目玉を探す。発見したら驚かさないようにゆっくりと近づく。
■生物に関するうんちく: 『ヒラタエイは軟骨魚類と言われる部類に属するエイの仲間です。そのエイの仲間にはダイバーに大人気の「マンタ」ことオニイトマキエイやマダラトビエイなどもいますが、このヒラタエイはマンタなどのように中層や水面近くを泳ぎまわる種類ではなく、砂地の水底に生息しています。それは砂地では自分の身を隠す為に潜っていたり、砂中に隠れているエサを探して食べたりしています。九州内の海では水温が下がる冬季によく出現しておりますが、延岡では水温が上がる初夏から夏に向けてよく出現します。今回島浦島の「オアシス」ではネジリンボウを狙っていて、同じ砂地でヒラタエイを一度に5匹も見つけてビックリしました。この水底に棲むエイの仲間は、他の魚と違って先端に顎や口があるのではなく、下側(腹部の方)に口やエラなどがあります。もちろんダイビング中は観察することは難しいですが、水族館などではじっく観察できますよ。このヒラタエイを始め、尾に毒針を持っていることが多いので尾には触らないように気をつけましょう。』

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【水中写真撮影者】:内野宮佳幸様
※天神にて撮影

投稿者 nobemari : 12:35 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月12日

マダコと卵

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■生物名: マダコ(マダコ科)
■発見した日: 2006年5月12日(金)
■発見者: STAFF 真由美
■発見したポイント: 天神(フロート近く)
■水中写真撮影者: 黒木美穂様
■撮影機材: Sea&Seaデジカメ750G+ハウジング
■よく出現するポイント: 天神を始めとするポイント全般
■探し方のコツ: 卵を持つ時季になったら天神ならば魚礁のブロックないを覗いてみる。特にブロックの口が真上かやや斜め上を向いているもので、入り口に石や貝殻を作意的に積み重ねているブロックは、ほとんどビンゴです。
■生物に関するうんちく: 『マダコは一年中見れますが卵を抱いている姿は3月くらいから夏の間によく見かけるようになります。マダコの交接は雄が精子入りカプセルを雌に渡します。それを取り込み受精をするそうです。妊娠をした雌は岩穴や沈んだタイヤ内、そして魚礁にしているブロック内などお気に入りの産卵場所を見つけ卵を産む準備を整えます。白く米粒のような卵を1本の糸のようなものにたくさん産み付けフサフサ状態に・・・。それを数本から数十本持ち、一度に産む卵の数は何万個!水温によって違いますが孵化するまでに約数ヶ月間、お母さんタコはエサも獲らず卵を大事に大事に抱きかかえています。もちろん孵化した後、お母さんはほとんどが力尽き、衰弱したり外敵にやられたりして死んでしまうのです。母は強し!とよく言いますが、本当に我々人間がマダコに教わる実情なんです。只今卵を持っているお母さんタコの子育てシーンが見れますので、是非見てくださいね!』

【雄が雌にカプセルを渡している貴重なシーンを激写!】
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■水中写真撮影者:甲斐久志様
※天神の魚礁にて撮影

投稿者 nobemari : 18:13 | コメント (0) | トラックバック