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2006年04月30日

ネジリンボウ

nobeoka220012.jpg

■生物名: ネジリンボウ(ハゼ科)
■発見した日: 2006年4月30日(日)
■発見者: STAFF 勝栄
■発見したポイント: 天神(魚礁横)
■水中写真撮影者: 斉藤真人様
■撮影機材: 銀塩カメラ
■よく出現するポイント: 天神、島浦島オアシス、高久浜など
■探し方のコツ: 砂地にいる魚なので砂地を狙う!水底からあまり離れて泳くとネジリンボウの方が先にダイバーを発見し、巣穴へ逃げ込む可能性があるので、水底に下りて扇状に視線を左右に移動させながら探す。臆病者なので発見しても驚かさないようにゆっくりと近づく。
■生物に関するうんちく: 『ハゼもダイバーに人気の生物!その中でも「ネジリンボウ」はねじったような独特の模様とピョンピョン跳ねるようなコミカルな動きで人気を集めているハゼです。ネジリンボウはニシキテッポウエビによって掘られた砂地の巣穴に共生し、通常雌雄でその穴の上を遊泳しています。そして流れてくる方向に顔を向けて流れに乗ってやってくるプランクトンなどを食べています。ペアの雌雄判別は第一背ビレの長さです。長い方がオスとなりますが逃げ込む時は何故かオスからの時が多いようです。オスの方が根性がないのかメスに対して薄情なのか・・・(笑)。我々の延岡の海でのデータからよると水温が上昇してくると同種のハナハゼなどが数多く見れるようになると発見例が高いです。今回も水温が上がってハナハゼがたくさん見れるようになっていたモニター会の途中に、魚礁横の砂地でペアのネジリンボウを発見しました。過去のデータからすると延岡の海では22度くらいから見れ始めると言ってましたが、2年ほど前から最低水温の16度でも見れる個体が数個体現れ、あまり水温に影響はしないようです。今現在早くも外堀の沖側や島浦のオアシスなどでも発見されていますので、今年はネジリンボウにいっぱい遭えるかもね!』

【雌雄判別】
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手前の背ビレが長い方がオス!奥がメス!

投稿者 nobemari : 20:02 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月23日

ボブサンウミウシ

nasu_bobusan.jpg

■生物名: ボブサンウミウシ(ドーリス亜目イロウミウシ科)
■発見した日: 2006年4月23日(日)
■発見者: STAFF 勝栄
■発見したポイント: 島浦島・コーラルボミー
■水中写真撮影者: 奈須富美子様
■撮影機材: ニコンD-50+Sea&Sea製DX-50
■よく出現するポイント: 島毛フラワーガーデン、秘宝の根、紅華の根、ビックボミーなど
■探し方のコツ: ウミウシの仲間でもわり大きめでかなり目立つ色をいているのでシーズンに入ったら水底を探す!
■生物に関するうんちく: 『ムラサキウミコチョウの遊泳シーンを見たこの日はラッキー続き・・・。今度は珍しい「ボブサンウミウシ」を発見!しかもペアとなっており、今度はまたまた貴重な交接シーンに遭遇でした。ウミウシの交接は69のような形式でオスとメスが体を寄せ合い、交接器官をくっつけます。ウミウシは相手や日によりオスになったりメスになったり自由!と聞きます。交接シーンが好きということではなく(笑)、珍しいウミウシ出現とその珍種の交接シーンというのもあり、次の日も見に行ったら同じ場所にいてくれましたよ。ウミウシ図鑑にもごく稀に見られると書かれてあり、一般には冬の間に見られると言われていますが、延岡は春から初夏にかけてよく見かけます。6月末から7月中旬くらいまではいるかもしれないので是非探してみてくださいね。』

投稿者 nobemari : 18:09 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月22日

ムラサキウミコチョウ

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■生物名: ムラサキウミコチョウ(ウミコチョウ科)
■発見した日: 2006年4月22日(土)
■発見者: STAFF 勝栄
■発見したポイント: 島浦島・コーラルボミー
■水中写真撮影者: 奈須富美子様
■撮影機材: ニコンD-50+Sea&Sea製DX-50
■よく出現するポイント: 島浦島コーラルボミー、島毛フラワーガーデン、秘宝の根など
■探し方のコツ: ウミウシの仲間でもわりと目立つ色をいているのでシーズンに入ったら頻繁に見つかる!
■生物に関するうんちく: 『今ダイバーの間ではウミウシは大ブレイク!数十年前の昔のダイバーからすると考えられないほどの人気です!そのウミウシのシーズンが到来し、今現在天神ビーチや数々のボートポイントで珍しい個体や可愛らしい個体が次々に出現中です。そんな人気のウミウシの中でも一際キレイで、他の種にはない面白い特質を持つこの「ムラサキウミコチョウ」は大人気です。なんと!ムラサキウミコチョウは喋々のように羽根を広げパタパタと泳ぐウミウシなのです。同種にキイロウミコチョウなどもいますが同じく遊泳し、その姿も喋々そのまま・・・。過去に泳がせようと何度かチャレンジしてみましたが泳いでくれませんでしたが、このボートの日その遊泳シーンにバッタリ遭遇!とっても可愛らしかったですよ、本当にラッキーでした。初めて見るゲストは「これ何?クリオネ?(笑)」みたいな感じで、ガイドの私の方があまりの貴重さに一番興奮している始末・・・。今回見れたゲストの皆さん、本当に貴重なんですよ〜。この遊泳する貴重なシーンに会えるのは次回はいつだろう・・・。』

投稿者 nobemari : 20:41 | コメント (0) | トラックバック

2006年04月05日

ホウボウ

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■生物名: ホウボウ(ホウボウ科)
■発見した日: 2006年4月5日(水)
■発見者: STAFF 勝栄
■発見したポイント: 天神(プール内)
■水中写真撮影者: 堀内健太郎様
■撮影機材: ニコンD−50
■よく出現するポイント: 天神、パーランド前など
■探し方のコツ: 砂地にいる魚なので砂地を狙う!通常は羽根を広げていないので地味だが、ダイバーが近づくと威嚇の為に胸ビレを広げるので水底からあまり離れず泳いだ方が発見しやすい。
■生物に関するうんちく: 『砂地にいる底生魚「ホウボウ」。久々にナイトダイブ中に見つけました!このホウボウは長くキレイな胸ビレを持ち、同種のセミホウボウは延岡のダイビングポイントでよく見かけるものの、この「ホウボウ」はなかなか遭えないレア物といえます。生息深度がやや深場であるみたいでよく延岡の地元漁師が底引き網漁をする際は頻繁に捕獲されているのですが、延岡でのダイビング中では稀種で、私でさえ過去に4度しかありません。そのホウボウがナイトで見つけた時と同じく、今現在も天神のプール内にいますよ。水深は干潮だったら1mくらいだからスノーケリングでも見れるほどです。通常はとても地味ですが羽根を広げるととってもキレイな魚です。長い羽根を広げるのは威嚇の時!広げた羽根はキレイなグリーンに淵や模様がブルー!ただ背ビレ棘が強いので触らないように注意してくださいね。産卵期は夏で、体の下にある足のような胸鰭遊離条で歩行しながら、底生性のエビやカニ類・シャコ類・小魚を探し、食べているそうです。かなり歩く姿が面白いですね。PS:このホウボウ、伊豆などでは時々出没するようですが、逆にセミホウボウは珍しいと聞きます。所変われば品変わる!といったところでしょうか・・・。水中写真の被写体としてもピッタリ・・・。ジックリ撮れますので是非いなくならないうちに見に来てくださいね。』

【ホウボウの威嚇シーン】
horiuchi_houbou.JPG
通常は羽根を折りたたんでいる。
        ↓↓↓
horiuchi_houbou2.JPG
ダイバーが近づくと羽根を広げ威嚇する。

投稿者 nobemari : 18:28 | コメント (0) | トラックバック