« 2006年01月 | メイン | 2006年03月 »
2006年02月19日
オオスリバチサンゴ
■生物名: 日本一のオオスリバチサンゴ(キサンゴ科)
■発見した日: 1980年頃
■発見者: STAFF PAPA
■発見したポイント: 島浦島
■水中写真撮影者: STAFF 渡辺好一
■撮影機材: ニコンF90(ハウジングNXー90Z)
■よく出現するポイント: 小さくて単体であれば他にもあるが、これだけの巨大な個体と群生数は日本でもここだけ!(日本記録に登録です)
■探し方のコツ: 秋から冬の間!サンゴですので動かないからスタッフ同行のボートダイブに参加すれば100%見れますよ!(笑)
■生物に関するうんちく: 『過去このオオスリバチサンゴポイントは県北No.1のサンゴ群生ポイントでした。でも漁業が養殖に転向し始め、このポイント近くまで養殖場が近づき、台風などから養殖網&魚たちを守る為に沖に消波ブロックを入れた事により、水の入れ替わりが減少し水質が悪くなったが為、周辺の他のサンゴたちが死んでしまい、それまでは隠れて目立たなかったオオスリバチサンゴが浮き彫りになったのです。実際世界中潜りまくってきたパパさんであれ、これほど大きなオオスリバチサンゴは見たことがなかったので、様々なルートを経て専門家が確認し「日本一!」という称号をもらいました。それまでは和歌山県の串本にある海中公園内にあるオオスリバチサンゴが日本一だったとか・・・。サンゴの特徴としては他のサンゴに比べてポリプがはるかに大きく、骨格もはるかに重厚で大きく成長すればするほどバラの花のような形になります。生息分布でも本州部以南で沖縄海域には少ないとされていますので本当に貴重なサンゴなのです。でもこのロケーションの問題から夏は酷い濁りが出る為、秋から冬の間の透明度が安定するシーズンがおススメ!サンゴ周辺には寝付きの小魚たちがいっぱい生息しており、アカハチハゼやクロユリハゼ、ツマジロオコゼ、チョウチョウウオ各種などの人気魚も見れます。最近このオオスリバチサンゴも弱り始めています。我々も様々な手立てをしこれを阻止しようとしていますが、延岡の宝物がなくなる前に是非一度はご自分の目で見てくださいね!』
投稿者 nobemari : 11:33 | コメント (0) | トラックバック
2006年02月08日
イロイザリウオ
■生物名: イロイザリウオ(イザリウオ科)
■発見した日: 2006年2月8日(水)/初めて発見したのは’05年12月頭!
■発見者: STAFF 児玉
■発見したポイント: 浦城・天神(魚礁)
■水中写真撮影者: 内木場美好様
■撮影機材: デジカメ(オリンパス)
■よく出現するポイント: 浦城・天神、沖の小島、高久浜
■探し方のコツ: イロイザリウオは岩礁やサンゴ礁域に生息しますが、オオパン海綿などの色が付いた海綿内やサンゴの下などに擬態して隠れているので要チェック!
■生物に関するうんちく: 『イロイザリウオの中でもこの薄ピンク色ってなかなか逢えない色ですぞぉ〜。このイロイザリウオも前記のイザリウオと同様でアンコウの仲間!これまた夜行性で日中はジーッとしてます。もちろん額に『エスカ』と呼ばれる疑似餌(ルアー)を持っており、魚釣りの要領で餌に似せた動きをさせ、おびき寄せられた小魚を一瞬で丸呑みにしてしまいます。その疑似餌は岩礁&サンゴ礁域に生息する為「エビやカニ」がモデルとなっているのです。もちろん関心するほど甲殻類に色・形ともにそっくりで、ルアーの動かし方もピョンピョン跳ねるように動かします。見たい方はナイトダイブがおススメ!このイロイザリは前記のイザリウオに比べて、気に入った場所を見つけるとその周辺に数週間から数ヶ月間滞在します。だから一度見つけると次に潜る時にも会える可能性大で、毎回チェックして色彩や大きさの変化を確認したり、色んな角度から写真を撮ることだって可能です。今回見つけて薄ピンクイザリは魚礁に丸2ヶ月いますよ。同じく魚礁にもう一匹黒色のイロイザリもいますよ。このイロイザリウオも延岡の海には大変多く生息しており1日で数個体に逢えるのもウソではありません。『イザリウオ天国』とまで呼ばれるようになった延岡!ここの所、イザリウオ類遭遇率100%!しかも1日平均3〜5匹。フォト派の皆さん、動かない上そこそこの大きさだから被写体にもピッタリですよ・・・!この薄ピンク色イザリちゃんに逢ったことがないダイバーは是非天神へ行きましょう!!』
投稿者 nobemari : 18:54 | コメント (1) | トラックバック
2006年02月06日
シマヒメヤマノカミ
■生物名: シマヒメヤマノカミ(フサカサゴ科)
■発見した日: 2006年2月4日(土)/最初に見つけたのは昨年11月!
■発見者: STAFF 真由美
■発見したポイント: 天神「プール入り口」
■水中写真撮影者: 中原伸様
■撮影機材: デジカメ(ソニー)
■よく出現するポイント: 天神
■探し方のコツ: ミノカサゴ類の中でも浮遊しないタイプで水底や岩壁にいる為、遊んでいる途中にたまたま見つかる偶然です!(笑)もちろん今現在のデータでは出没する時季や場所が特定されていません。偶然にも見つけることが出来たらその周辺に暫くいることが多いです。今なら好きな方や興味ある方は今なら天神のエントリー口の階段下のプール入口の壁に探してみて!
■生物に関するうんちく: 『ミノカサゴの種類は豊富にありますが、その中でもレア物と言っても良いでしょう。生息分布では伊豆半島以南、主に太平洋・インド洋となっていますが、年間500本〜600本近く潜る私勝栄でも過去に数回しか見たこと有りません。通常延岡の海でよく見かけるハナミノカサゴやキリンミノ、ネッタイミノカサゴなどに比べ、動きや体色が地味ですが、遭遇率からすると発見する喜びは比べ物にならないほど。多分世界中のダイビングスポットだとしても、リクエストしても簡単に見せてもらえないはずですよ。同じ仲間に「ヒメヤマノカミ」という種もいてとても良く似ていますが、背びれや尾びれなど明瞭な黒褐色点の列が多くあり、斑ではなくキレイに並んでいることと、胸びれに赤色横帯ではなく、茶色に黒点列のある横帯で区別できます。といってもヒメヤマノカミもほとんど見れないんですけどね・・・(笑)。正直ネッタイミノカサゴなどの方がキレイで可愛いですが、珍しいですので是非見て欲しい魚のひとつです。』